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急性扁桃炎

急性扁桃炎とは、主に口蓋扁桃が感染を起こすことをいいます。

原因は、大きく分けて細菌とウイルスに分けられます。

直接または内視鏡で喉を確認して診断し、必要があれば菌やウイルスの検査、血液検査を行います。

細菌性であれば、抗生物質を使用し、ウイルス性であれば症状を緩和する薬を使用します。

 

 

急性扁桃炎

急性扁桃炎とは、主に『口蓋扁桃』というのどちんこの左右についている扁桃組織に感染が起こることをいいます。

一般の方が扁桃腺と読んでいるものが、この『口蓋扁桃』にあたります。ここで詳細は省きますが、喉には他にも扁桃組織があります。

この口蓋扁桃に感染が起こり、膿がついたり、赤く腫れると急性扁桃炎の診断にいたります。よく扁桃が腫れているから扁桃炎という診断を受けている方がいるのですが、もともと口蓋扁桃が大きい方もいますので、厳密には大きいから扁桃炎というのは違います。

 

原因は、細菌やウイルスです。細菌で有名なのが溶連菌、ウイルスで有名な菌はEBウイルスやアデノウイルスなどです。細菌が原因か、ウイルスが原因かで治療方法がことなるため注意が必要です。

 

特にEBウイルスは注意が必要です。EBウイルスでおこる急性扁桃炎のことを伝染性単核球症といいます。

EBウイルスは小さい頃に感染していることが多いウイルスです。20歳前後でウイルスに初めて感染を起こすと、その症状が強く出ます。

2週間程度続く高熱やのどの痛み、頚部のリンパ節の腫れが特徴です。肝臓の機能が悪くなったり、異型リンパ球という特殊な血球が出現することがあるため、伝染性単核球症を疑う場合には血液検査を行います。

基本的には自分の免疫力でウイルスに勝つしかないため、十分な休養を取ることが大切です。

 

急性扁桃炎の検査

実際に見て観察する検査

・口からのどを見る検査

中咽頭の一部や扁桃(口蓋扁桃)を観察することができます。

 

・喉頭ファイバー(内視鏡検査)

喉は広く、口からだけでは観察できない場合があります。特に喉の下が強く腫れていると、息ができなくなり窒息してしまう可能性があります。そのため、食事が取れないほど痛みがある方や呼吸が苦しい方などは、内視鏡の検査を受けることを強くお勧めします。

 

感染の原因の検査

抗原・抗体検査・培養検査:唾液などを採取し、インフルエンザ、コロナ、溶連菌、アデノ、性感染症(クラミジアや淋病)、その他原因の菌などの検査を行うことです。

 

血液検査:炎症の強さや、肝臓・腎臓の機能、異型リンパ球が出ていないかなどを確認します。

 

 

急性扁桃炎の経過と治療

薬を開始しても症状が良くなるまで2・3日はかかることが多いです。また、完全に回復するまでは1週間以上かかってしまうことも多いです。

EVウイルスによる伝染性単核球症では1週間目程度でピークになり、改善まで2週間程度かかることもあります。                                                                                                                                                                                                        

①抗生物質による治療:

のどの感染で細菌感染症が疑われる場合は、抗生物質を処方いたします。

抗生物質は不要な場合に使ってしまうと、バイキンが薬に慣れてしまい(耐性菌の出現)、本当に必要な時に使えなくなってしまう恐れがあるため、慎重に判断して投薬しています。

②対症療法:

痛みや熱、咳、痰などがあると体力は奪われてしまいますので、症状を緩和する治療を行います。

EBウイルスなどウイルス性の扁桃炎が疑われる場合には、抗生物質は効かなく、害となってしまうため、基本的には対症療法を行い、自身の免疫力でウイルスに対処する必要があります。

③ネブライザー治療

薬に入った霧を吸い込むことで、直接のどに薬を届けることができ、咳や痛みなどの症状が緩和されます。

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