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扁桃周囲膿瘍

扁桃の周りに膿が貯まってしまう病気で、扁桃の表面に膿がつく急性扁桃炎とは異なります。

一般的には片側の事が多く、片側の喉が激しく痛む場合などに疑います。

膿がたまり広がると、激しい痛みや口が開かなくなるなどの症状を起こし、膿が下の方まで落ちてしまうと、息の通り道が狭くなり、窒息してしまう可能性のある怖い病気です。

喉を直接または内視鏡で確認し、画像や針を指して膿の存在を確認します。

治療の基本は、①膿を出すことと、②抗生物質を使用することです。

 

 

扁桃周囲膿瘍とは

扁桃周囲膿瘍とは、口蓋扁桃の周りの組織に膿が貯まる病気です。口蓋扁桃の表面に膿がつく、急性扁桃炎とは異なる病気です。

急性扁桃炎では一般的に両側に感染を起こしますが、扁桃周囲膿瘍では片側の扁桃の周りに膿がたまるため、片側の喉が激しく痛いなどの症状がある場合には、扁桃周囲膿瘍が疑われます。

特徴的な症状の1つに、開口障害があります。膿が広がると、激しい痛みを生じ、水や食事を摂るのも難しくなります。また、膿が喉の下の方まで落ちていくと、息の入口(喉頭)が腫れてしまい(喉頭浮腫)、窒息してしまう可能性がある怖い病気です。

この病気は喫煙者に多いとされています。

 

喉の検査について

実際に見て観察する検査

・口からのどを見る検査

扁桃の周りが腫れてないかを確認します。

 

・喉頭ファイバー(内視鏡検査)

喉は広く、口からだけでは観察できない場合があります。

扁桃周囲膿瘍の膿瘍がどこまで及んでいるかを確認します。

特に喉の下が強く腫れていると、息ができなくなり窒息してしまう可能性があります。扁桃周囲膿瘍が疑われ、食事が取れないほど痛みがある方や呼吸が苦しい方などは、内視鏡の検査を受けることを強くお勧めします。

 

・造影CTや膿瘍の試験穿刺

扁桃周囲膿瘍が疑われる場合には、入院設備の整った大きい病院での治療をおすすめしています。

大きい病院では、造影剤を使用したCT画像検査や針をさして膿が出るかを確認します。

 

血液検査:炎症の強さや、肝臓・腎臓の機能、異型リンパ球が出ていないかなどを確認します。

 

 

扁桃周囲膿瘍の経過と治療

扁桃周囲膿瘍は増悪すると窒息の可能性がある病気であり、基本的には入院設備の整った大きい病院での治療をおすすめしています。病院によりますが1週間前後の入院となる場合が多いです。

①手術で切開し、膿を出すこと

②点滴の抗生物質で治療すること(内服の薬の何倍もの量を投与できます。)

再発率が20%と高い病気であり、入院での加療をおすすめしています。

                                    

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