メニュー

耳が痛い・かゆい・はれた

耳がいたい(かゆい・腫れた)といっても、耳以外に原因があることもあります。

耳の痛みを起こす場所は、外耳(耳介・外耳道)、鼓膜、中耳、耳下腺、のど、顎などがあります。

実際に炎症を起こしている場所を確認するために、鼓膜やのどを見たり、痛い場所を触ります。

耳痛の原因が感染であれば、抗生物質(こうせいぶっしつ)や痛みどめを使い治療します。

耳が痛い・耳が痒い・耳が腫れたとき

痛い、痒い、腫れるなどの症状がある場合は、耳またはその周りで炎症が起きていることが多いです

炎症の具合で痛みが出たり、痒みが出たり、腫れたりします

その炎症が起きている場所には、外耳(耳介・外耳道)、鼓膜、中耳、耳下腺、のど、顎、首の上の方などがあります。

耳が痛いと言っても、喉が腫れていたり、顎の関節の痛みなどの場合もあります

 

耳痛を訴えられる方で多い病気は

①外耳炎(がいじえん)と②中耳炎(ちゅうじえん)の方が多いです。

①外耳炎

外耳とは耳と、耳掃除をする穴の管である外耳道(がいじどう)のことです。

外耳炎とは、耳掃除のやりすぎや、いじってしまうことで、外耳に傷がつき、ばい菌が入ることで、感染を起こすことです。

②中耳炎

中耳とは外耳道の突き当たりに鼓膜という壁があり、その奥の部屋のことを言います。

中耳炎とは、部屋の中にバイ菌が入り、膿がたまることを言います。

 

どちらも耳の穴を覗くことで診断をつけることができます。

どちらも基本的な治療は抗生物質を使います。

外耳炎では目薬のようなケースに入った液体の抗生物質を耳の穴に垂らすこともあります。

中耳炎が軽度な場合は痛みどめだけで経過を見る場合や、重症な場合は鼓膜に穴をあけ膿を出す治療をすることもあります。

 

耳痛を起こす病気

耳痛の病気の中で代表的なものには以下のようなものが挙げられます。

詳しく知りたい方は、病気の名前をクリックして、専用ページに飛んでください。

 

① 外耳(耳と耳の穴の管)

  • 外耳炎・外耳道炎(細菌、ウイルス性:帯状疱疹など)
  • 外耳道真菌症(カビが外耳道に)
  • 外耳道異物(水、ゴミ、むし等が外耳道入って痛みがある)
  • 外耳道真珠種
  • 外耳道腫瘍(外耳道癌など)
  • 耳介血腫
  • 再発性多発軟骨炎

 

② 中耳・鼓膜(外耳道の奥にある壁が鼓膜で、その奥にある部屋が中耳)

  • 鼓膜炎
  • 急性中耳炎
  • 慢性中耳炎
  • 真珠種性中耳炎

 

③その他

  • のど(急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、咽頭癌 など)
  • あご(顎関節症 など)
  • 耳下腺(耳下腺炎、おたふくかぜ など)
  • くび(頸部リンパ節炎、菊地病 など)

 

耳痛の検査

外耳道から鼓膜を直接見る検査

外耳道や鼓膜の奥(中耳)に異常がないか確認する検査です。耳の中が腫れていたり、膿や異物などが溜まっていないかを確認します。

喉や耳・首の周りを見たり、触る診察

実際に痛い部位がどの位置なのか実際に見たり触れることで、確認する方法です。

ティンパノメトリー(TG)

圧をかけて鼓膜の動きを見る検査です。主には鼓膜の奥にある中耳という部屋の異常がないかを確認します。中耳に水が溜まっていたり、音を伝える骨(耳小骨)が固まっていたり、外れていたりすると異常な波形が表示されます。

CT検査(主に中耳〜内耳の病変を見るのが得意です)

顕微鏡では見えない外耳道の骨や中耳や内耳の構造の変化を確認することができます。中耳炎の有無や、耳の奥の骨が腫瘍や真珠種などで理由で溶けてないかなどを見ます。

 

その他

聴力検査

痛みの原因と聴力関連する場合に行います。

①難聴の重症度:どのくらい音の大きさが聞こえていないかの難聴の重症度を音の高さごとに検査します

②難聴の種類:2種類の音の種類の検査をすることで、通り道の難聴なのか、神経の難聴なのか、または二つが混ざった難聴なのかを区別することができます。

MRI検査

耳痛が原因でクリニックでは行うことは少ないですが、腫瘍や真珠種などが疑われた場合に行うことがあります。

 

耳痛・耳が痒い・耳が腫れる治療

軽症のな中耳炎や外耳炎、その他ウイルス感染が疑われる場合は、痛み止めや解熱剤、その他症状をやわらげる薬を使用することも多いです。

軽症でもすぐ治るために抗生剤をださないのかという質問を受けることはとても多いです。

抗生剤を何でもかんでも使ってしまうと、その抗生剤に慣れてしまった細菌(耐性菌)が体の中に住み着いてしまい、抗生剤が使用したい重症な時に効かなくなってしまう可能性があります。※

 

耳痛・耳が痒い・耳が腫れるほとんどの場合は、何かしらの炎症が起きている場合が多いです。その中でも細菌感染の場合も多く、抗生剤を使用することが多いです。

内服の抗菌薬だけでなく、耳の中に垂らす液体(点耳薬)や、軟膏を使用する場合があります。時にステロイドの点耳薬や軟膏を使用する場合もあります。

 

※現在多くの抗生剤で耐性菌が問題になってきており、国からの指示で適切な抗生剤の使用を心がけるような声明が出されています。

 

よくある質問

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME