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首(くび)が腫れた

首(くび)が腫れた場合には、まずは腫れがどのくらい続いているかが診断に重要で、痛みや発赤、熱感等があるかも大切です。

首(くび)の腫れは大きく分けて、①感染や炎症、②デキモノ(腫瘍)に分かれます。

血液検査や画像検査(CTやエコー)を使い診断を行います。

感染であれば、抗菌薬や痛み止めで治療、デキモノ(腫瘍)の場合は手術が基本治療になります。

 

腫れている期間と症状

腫れている期間が大切になってきます。

①急に頸が腫れてきた

急に首が腫れてきた場合には、感染やその他炎症を起こしている場合が多いです。

②ゆっくり時間をかけて大きくなった、以前から腫れている

数ヶ月や数年間腫れている場合は、デキモノ(腫瘍)の場合が多いです。

 

1ヶ月以上首が腫れていた場合にはデキモノ(腫瘍)を考えて精査する必要があります。

 

その他の症状として、①感染や炎症の場合は痛みや皮膚の赤み、熱などを持つことがおおいです。②デキモノ(腫瘍)の場合は痛みを伴わないものも多いです。

また、耳の下が腫れた、あごが腫れた、あごの下が腫れた、のどが腫れたなどと言われる方もいます。(顎が腫れた、顎の下が腫れた、喉が腫れた)

 

腫れは大きく分けて2つ

①感染や炎症

②デキモノ(腫瘍)

 

①感染や炎症

感染で多いのが、反応性リンパ節炎です。ウイルスや細菌が体の中に侵入したことで、くびのリンパ節が腫れてしまうことです。その他には、唾液腺(顎下腺・耳下腺)、甲状腺などが感染や炎症で腫れることがあります。

感染や炎症で注意が必要なのは、喉(のど)に強い炎症が起きて、膿が広がってしまう場合で、命に関わることがあります。

 

②デキモノ(腫瘍)

デキモノには、良性腫瘍、悪性腫瘍(ガンを含む)に分かれます。頸(くび)にはさまざまな構造物があり、その構造物が腫瘍化するのもです。悪性腫瘍は、のどや口のガンが転移してリンパ節が腫れている場合があります。

 

腫れを起こす病気

首の腫れを起こす病気の中で代表的なものには以下のようなものが挙げられます。

詳しく知りたい方は、病気の名前をクリックして、専用ページに飛んでください。

 

①感染や炎症

反応性リンパ節腫脹(感染や炎症が原因で、くびのリンパ節が腫れることです)

急性耳下腺炎(唾液を出す臓器の感染 耳の前から下あたりが腫れる)

急性顎下腺炎(唾液を出す臓器の感染 顎の下が腫れる)

亜急性甲状腺炎(ノドボトケから、その下辺りが腫れて、熱が出る)

急性扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍なども)

歯の感染(歯の感染が広がり顎の下が腫れる)

皮膚の感染(ニキビや蜂窩織炎など)

下咽頭梨状陥凹瘻

頸部膿瘍(重症な喉の感染で膿ができ、頸に広がった状態)

 

②首(くび)のデキモノ

  • 良性腫瘍

顎下腺腫瘍(唾液を出す臓器の腫瘍 顎の下が腫れる)

耳下腺腫瘍(唾液を出す臓器の腫瘍 耳の前から下あたりが腫れる)

甲状腺腫瘍(甲状腺の腫瘍 ノドボトケから、その下辺りが腫れる)

側頸嚢胞(左右片方のくびに、袋状のデキモノができる)

正中頸嚢胞(頸の真ん中に、袋状のデキモノができる)

ガマ腫(ベロの下に袋状のデキモノができ、大きくなると首が腫れる)

頚動脈小体腫瘍、神経鞘腫、リンパ管腫

 

  • 悪性腫瘍

ガンのリンパ節転移(のどや口のガンが頸のリンパ節に転移すること)

悪性リンパ腫(血液のガンにより、全身のリンパ節が腫れること)

唾液腺癌(顎下腺癌、耳下腺癌など)

甲状腺癌(甲状腺の腫瘍 ノドボトケから、その下辺りが腫れる)

 

その他:

頚の血管の蛇行や変形(動脈瘤など)

 

 

首(くび)が腫れの検査

・実際に首(くび)を見て・触れる検査

腫れている部分を見ること、触ることで、どこが腫れているのか、デキモノが触れるのかを確認します。

 

・口からのどを見る検査

のどの入口が腫れていないか、デキモノが出来ていないかを確認します。

 

・喉頭ファイバー(内視鏡検査)

喉は広く、口からだけでは観察できない部分があります。

頸(くび)が腫れた場合には、原因がのどにある場合があるため、喉の検査をおすすめします。デキモノが疑われる場合には、『のどのガン』が原因の可能性があるので、検査をおすすめします。

 

・血液検査

感染や炎症による頸(くび)の腫れの場合には、白血球やCRPなどの炎症の値で重症度の目安を確認することがあります。その他に

 

・エコー、CT・MRIなどの画像検査

デキモノが触れた場合に、もともとある臓器が大きくなっているのか、リンパ節が腫れているのか、デキモノが出来ているのかを確認することが出来ます。

 

・細胞診

大きな病院で行うことの多い検査です。

小さな針をデキモノ(腫瘍)に刺して、わずかに細胞を取り顕微鏡で細胞の形を見ることで、どのようなデキモノ(腫瘍)なのかの大まかな方向性を示してくれる検査です。

少しの細胞を取るだけなので、確実な検査ではありません。

しかし完全な診断の確定には、デキモノを手術で摘出し、顕微鏡で確認しないといけないため、手術の前に行うことの多い検査です。

 

首(くび)の腫れの治療

①感染や炎症による腫れの場合

・抗生物質による治療:頸(くび)の腫れの原因で感染症が疑われる場合は、抗生物質を処方いたします。ウイルス性の場合は、使用しないこともあります。

・痛み止めや解熱剤

痛みが強い場合や、熱がある場合など痛み止めや解熱剤を処方することがあります。

 

②デキモノ

デキモノが疑われる場合には、大きな病院に紹介いたします。

大きい病院で、より詳しい検査を行い、治療方針を決定していきます。デキモノの種類によりますが、良性腫瘍の場合は、根治治療は手術治療となります。

悪性腫瘍の場合の根治治療は、手術治療・放射線治療の2本柱になります。

 

よくある質問

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