鼻がつまる・鼻閉
鼻閉は大きく分けて、①鼻の通りの構造の問題と、②鼻の中に出来物ができた場合に分けられます。
①は鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、②はポリープや腫瘍が原因になります。
鼻のどこが狭いのか鼻の中を内視鏡で確認したり、CTやレントゲンで鼻腔の状態を確認します。
鼻閉がアレルギーの場合はアレルギー薬や点鼻薬、鼻中隔やポリープ・腫瘍では手術が必要になる場合もあります。
鼻づまり・鼻閉の原因
鼻閉は大きく分けて、①鼻の通りの構造の問題と、②鼻の中に出来物ができた場合に分けられます。
①鼻の中が腫れていたり(肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎)、左右を分ける壁が曲がっていたり(鼻中隔弯曲)、
することで、空気の通り道が狭くなってしまいうことが原因で起こります。
②慢性副鼻腔炎(蓄膿症)によりポリープができたり、鼻の中に腫瘍(良性・悪性腫瘍)ができることで鼻がつまることがあります。
鼻づまり・鼻閉の病気
鼻づまり・鼻閉の病気の中で代表的なものには以下のようなものが挙げられます。
詳しく知りたい方は、病気の名前をクリックして、専用ページに飛んでください。
鼻中隔弯曲症(鼻中隔とは左と右の鼻の隔てる壁です。その壁が曲がり、鼻の通り道を狭くしてしまっている)
肥厚性鼻炎(長年の鼻炎、鼻の粘膜が厚くなってしまっている状態)
薬剤性鼻炎(収縮剤の入った点鼻薬を長年使用することによって、鼻の粘膜が厚く硬くなること)
アレルギー性鼻炎・花粉症(異物に対するアレルギー反応で、鼻の中が腫れたり、鼻水が出る)
急性鼻炎(風邪の一部:ウイルスや細菌感染で起こる 風邪により、鼻の中が腫れたり、鼻水が出る)
急性副鼻腔炎(風邪の一部・蓄膿症のこと:副鼻腔の空間にウイルスや細菌感染が起こった)
慢性副鼻腔炎(3ヶ月以上の蓄膿症:ポリープなどができることがあり、鼻づまりの原因に)
鼻副鼻腔腫瘍(鼻の中に出来物ができてしまい、鼻がつまる)
エンプティノーズ(手術の後遺症で鼻の中の空間が広くなり、鼻づまりを生じること)
その他:
夜間の鼻づまり:睡眠時無呼吸症候群(夜に鼻がつまって起きるという方に多いです)
息苦しさ:心臓や肺に原因がある場合があります
鼻づまり・鼻閉の検査
・鼻鏡を使って、鼻の穴を広げてみる
鼻を広げて、鼻の手前を見る検査です。鼻の手前の腫れや鼻中隔の曲がり、ポリープや腫瘍などがないか確認します。
・内視鏡検査
曲がる内視鏡を使って、鼻の奥の方まで確認する検査です。鼻鏡の検査よりも、さらに奥や影になる部分の確認をすることができます。
鼻閉の原因となっているのがどの場所なのかを、特定します。特に腫瘍やポリープは後方にあることも多く、疑われる場合はこちらの検査をお勧めします。
・レントゲン検査、CT検査(主に副鼻腔を見るのが得意です)
内視鏡の検査では、副鼻腔の状態を確認することは得意ではありません。レントゲン検査では費用が安い反面、CTではレントゲンより確実に病変をしてきることができます。
またCTは骨を見るのが得意で、鼻の曲がりがどのくらいあるのか客観的に判断することができます。
・アレルギー検査
鼻兵の原因がアレルギーの場合、その原因を確認することができます。
通年性鼻炎:ハウスダスト、ダニ、ねこ、犬など
花粉症・季節性鼻炎:
春(スギ・ヒノキ)
夏から秋(イネ、ブタクサ、ヨモギなど)
・鼻汁中好酸球数検査
鼻水の中にアレルギーに関わる好酸球がどのくらいいるかを確認することで、アレルギーなのかを確認します
鼻閉の治療
①アレルギー性鼻炎
アレルギーであれば、抗アレルギー薬や点鼻薬を使用します。
ダニやスギには舌下免疫療法という、原因物質に慣らす方法もあります。
薬の治療で効果が少ない場合にはレーザー治療や手術での治療もあります。
②鼻中隔弯曲症
児童の7割、成人の9割が曲がっているため、曲がっているだけでは問題ありません。弯曲が強く、弯曲による鼻つまりの症状が強い場合には、手術のため大きな病院に紹介します。
③慢性副鼻腔炎によるポリープ、鼻副鼻腔腫瘍
ポリープができる副鼻腔炎は3ヶ月以上続く慢性副鼻腔炎であることが多いです。クラリスロマイシンという抗生物質を3ヶ月程度長期に投与することもあります。
薬の治療で効果のない慢性副鼻腔炎や、腫瘍では手術を行う必要があり、大きな病院に紹介します。